胸が締め付けられた出来事
母から連絡があり、
「このキャリーバッグをどこに隠しても探して、出して!と騒いで床に置くと中に入ってしまう。どうしよう?送り返して良い?」
という連絡が。
この連絡が来た瞬間に号泣してしまった。少し気持ちが落ち着いてきたと思っていたけど、まだまだこうしてすぐにスイッチが入って泣くのだなあと思った。
このキャリーバッグは、後輩犬が大嫌いなバッグ。
動物病院やトリミングサロンやペットホテルに連行されるときに入れられてしまうバッグなので、全く良い印象がなく、申し訳ないけど毎回押し込んでいるバッグ。
このバッグに自分から入るなんて。いつも暴れて抵抗するこのバッグに自分から...!
「このバッグに入ったら移動できるから帰れる!」
「このバッグに入ればママが迎えに来てくれる!」
そう思ってるんじゃないかと思ってしまい涙が止まらなくなった。これを書いてる今も泣いてしまう。
母は「まだ匂いが残ってるからじゃない?」と言うが、私には帰りたいというアピールにしか見えない。本当にどう思ってるかは分からないけどね。
この連絡がきたのは夜8時くらいだったが、もうその勢いで実家に帰ることをシミュレーションしている自分がいた。電車もバスも余裕、2時間後には後輩を抱きしめることができる。もう絶対連れて帰ろう。
自分でもこの思考が危険だなというか、勢いで何かをするなんて少しおかしいだろうなと俯瞰で見れば「やばい奴認定」できるが自分の後輩に会いたい気持ちが異常で止められない。
夫に泣きながら相談してグッと堪えて我慢したが、自分の不安定さが改めて怖いなと思った。
その後の後輩犬はというと、楽しそうにしていたよ〜ごはんも少し食べてるし、近所の人には挨拶して愛想振りまいてるし!と母から電話で聞いて少し落ち着く。
色々相談している動物愛護過激派の地元の友人にも連絡をして、今度の日曜にちらっと私の実家に会いに行こうかなと言ってくれた。別に行かなくても全然良い。ただその気持ちが本当にありがたい、優しい人だなあと思う。
後輩犬とまた一緒に生活できるのは最短でいつなのだろうか。
私が今一番落ち着かないのはそれが確定していないところ。子供が1歳になったら?もっと早くてもいける?いつまで待てばいい?早すぎて失敗するのは避けたいが、あまりにも長いと辛い。
この気持ちを抱えながら日々後輩を思って生きる。