しつけのミス

 


一番後悔していることがあるとすれば、転嫁攻撃行動が激しくなったときの私のしつけのミスです。

あるきっかけでパニックになり、先輩犬の鼻先を噛んで血だらけにした日、ブチギレた私は後輩犬の首ねっこを掴んでトイレに隔離、先輩犬の怪我の具合を見るためにしばらく(3分程)そこに放置しました。

その後出して後輩犬の怪我をチェックし、無傷だったことを確認して「先輩犬は甘噛みにしてくれたのにこいつは...」とまたショックを受け、パニックになっている後輩犬を睨みつけ

「ダメでしょう!!」

と大声で叱りつけ、クイックルワイパーの棒でソファを叩きました。(当たり前ですが犬は叩いてません)

このしつけが良いなんて思ってもいないけど、この時は本当に先輩犬が可哀想で頭に血が上りこのような叱り方をしてしまったのです。これが本当に最低な叱り方でした。

この後、後輩犬は私のことを怯えるようになりました。好きでパニックになっているわけじゃないのに、パニックを助けてくれるはずの一番のお母さんがもう味方してくれない。自分の恐怖を取り除いてくれる人がいない。こう思わせてしまい、パニックが起きた後いつもはすぐ治っていたのに気づけば15分くらいずっと気持ちが落ち着かず唸りながら室内を徘徊するようになってしまいました。

しつけの本って色々あると思いますが、何が正しくて何が間違っているのかしっかり見極めないといけないなと思います。10年前のしつけ本だったら、このやり方は正解として書かれていたのです。

でも、本当は目を見て叱って恐怖を与え、服従させるというしつけは現代では間違っているのです。


この叱り方は一回しかしていませんが、明らかにここから後輩犬がおかしくなったと思います。ミスったと気づいてすぐに方向転換して叱り方を直したのもあり、犬側は困惑していたのです。

この次に起きたパニック時、優しく声をかけて「大丈夫、大丈夫だからこっちにおいで」と手を伸ばしましたが、また怖い叱られ方をする!と思っている後輩犬はなかなか唸るのをやめず、私が手を出すと噛む勢いで威嚇してきました。もうこれは仕方ない。私の前回の叱り方が悪かったせいで変なトラウマができてしまった。噛まれても暴れても私が怪我してもなんでも良いからとにかく落ち着けなくてはと思い、無理やり抱きかかえました。とにかく優しい顔で、優しい声で。私は敵じゃない、前回は本当にどうにかしてたごめん、という思いを伝えるために抱きしめて撫で続けました。180度違う対応に驚いていた後輩犬も徐々に落ち着きを取り戻し、最後は余程落ち着いたのかキュンキュンと鳴きながら顔を胸に押し付けてきました。


ああなんて可哀想な叱り方をしてしまったのだと思い、二度とこんなことはしないと心に決め、そこからは常に味方だと思って宥めるように努め少し関係は良くなりました。

パニックも起こりにくくはなってきたのですが、どうしても反射でスイッチが入ってしまうことがあり、どうにもこうにも。自意識では止められないパニックを抱え、スイッチが入りそうなときに良いタイミングで私が止めに入ることができることもあれば、夜熟睡してるときの物音でのパニックはこちらも寝ていて急に起きるので止められなかったり。

家がピリピリしてることも原因だったと思いますが、一度こういう身体になってしまったからには、落ち着いた環境で一度リハビリをしたほうが良いのかなと思うようになりました。

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